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2014年6月6日金曜日

ロシアとウクライナ:崩壊後のウクライナから現在まで

さて、5月はほぼ記事を書けませんでしたが今後も(リアルの方が忙しいので)全然書けないと思います。
仕方ないのでロシアとウクライナだけは終わらせてしまいましょう。今回で最終回です

実のところ、この記事だけ読めば今の状況は大体理解できるように書いてます


まず最初に、この記事における『ロシア人』『ウクライナ人』というのは、
『それぞれロシア、ウクライナに国籍を持つ人』という意味ではなく

民族的に『ロシアに帰属意識を持つ人』『ウクライナに帰属意識を持つ人』という意味になります

(日本の場合、国籍≒民族だから分かりにくいですよね)



ここまでのおおまかな流れを再確認しますと、
民族的にウクライナとロシアは同一の起源があり、
「キエフ・ルーシ」が国家として存在していました

1240年頃、モンゴル帝国の侵略によってキエフ・ルーシは崩壊。

「自称」キエフ・ルーシの後継者としてモスクワ大公国が(モンゴルに取り入ることによって)
勢力を拡大。モンゴルが弱体化し独立すると、「ロシア帝国」を名乗ることになります

この頃、現在のウクライナに相当する地域は国家と言えるものはなく
ロシア帝国とポーランドに分割されていました。
ロシア寄りはこの頃からロシア人が多く、ドニエプル川より東はロシア人が多くなります

モンゴル帝国、東欧での勢力が弱体化、東欧では実質崩壊

モンゴル帝国の時に移住してきたタタール人達がクリミア半島で国家を立て、
クリミア・ハン国となる。
このタタール人達は現在「クリミア・タタール人」と呼ばれており、現在もクリミア半島の人口の1割を占めている。

1600年代 ポーランドに対する反乱によってポーランドの支配下から脱却、
ウクライナ民族の国家、「ヘーチマン国家」が誕生する
ポーランドとの戦争を継続し、独立を守るためロシアに保護を求め、ペラヤースラウ条約にて
ロシア帝国はヘーチマン国家を保護国とし、後に併合する事になる

また、ロシア帝国はポーランドとの戦争に介入し、講和条約にてウクライナは再度東西で分割される。

クリミア・ハン国、オスマン帝国の属国となるが
ロシア帝国とオスマン帝国の戦争によってオスマン帝国はクリミア・ハン国の宗主国ではなくなり
クリミア・ハン国はロシア帝国に編入され、
現在のセヴァストポリにロシア海軍の拠点が置かれた。
そのため、ロシア人がクリミア半島に移住。クリミア・タタール人とロシア人が共存する状態になる

一次大戦勃発。ロシア帝国はドイツに対して敗北を続け、
工業化政策と国家総力戦のための農民冷遇と国民負担の増加によって
帝都サンクトペテルブルクでデモとストライキが発生、
広範囲に拡大し革命に発展しロシア帝国は崩壊。
二月革命時に参加した巡洋艦アヴローラのバッジ
革命60年記念で製造されたものと思われる
(近所のイオンモールで購入。確か500円)



ロシア帝国の崩壊によってウクライナが独立するも、
ロシアで政権を獲得したボルシェヴィキ・ソヴィエトは独立を認めず、
ウクライナへ侵攻。(また、ドニエプル川より東はロシア人が多いため、ウクライナ民族主義を掲げるウクライナ政府に反発する者も多く
ウクライナ政府がウクライナ全域で支持されていわけではない)
ウクライナ側はドイツと協力したりポーランドと同盟したりなどして生き残りを測りますが、
結局ボルシェヴィキ・ソヴィエトはウクライナを併合し、
ソビエト連邦の構成国「ウクライナ・ソヴィエト共和国」となります

戦前ソヴィエト時代。
工業化を無理に進めるために農民を犠牲にする。
農民が多かったウクライナで数百万人規模の餓死者が発生するも
ソヴィエトでは大したことではなかった。

戦中ソヴィエト時代、クリミア半島に上陸したドイツ軍に協力したタタール人がいた事を根拠に
スターリンは20万人のクリミア・タタール人を中央アジアへ強制移住させた。
また、そのうち10万人が移住の過程で死亡したとされる。

クリミア半島がロシア・ソヴィエト共和国からクリミア・ソヴィエト共和国へ移管される。
但し、セヴァストポリはソ連海軍黒海艦隊の拠点であるため閉鎖都市となり、
セヴァストポリ特別市になる
セヴァストポリの市章を象ったバッジ。
こちらも近所のイオンモールで購入。300円


予算、電子技術、経済の不調その他もろもろの理由によりソヴィエトは崩壊。
ウクライナは再独立を果たす。

今回はココ





・崩壊後の問題処理 ソ連の遺産などに関して


ソ連崩壊後、旧ソ連構成国による独立国家共同体(CIS)が誕生します。
簡単にいえば、現在のEUのような「連邦ほど強固ではない国家の繋がり」みたいなものでしょうか

因みに、EUに比べれば繋がりは弱いです。独自の議会も憲法もないので。

更に、ソ連時代に建設された様々な軍事施設、インフラなどの問題が残りました。
まずはロシア国外に配備されていた戦略核、弾道ミサイル、その他の装備。

これらがロシアの手から離れれば核拡散となるため、西側諸国はそれを警戒していました
国力が足りなかったり、信用が置けない国家が核兵器を持ったら
財政難だからと面倒な国家(イスラエルとか北朝鮮とかその他もろもろ)に核を売り飛ばしかねません
(他にも、核保有国に対して「核兵器手放すから金よこせ」みたいな事もできます)

しかし、CISによってロシアが全て回収、または管理することが決められたため
核拡散は防止されました。

また、ロシア国外において、ロシアが手放せないものがいくつかありました。
例を挙げるとすれば、カザフスタンのバイコヌール宇宙基地やクリミア半島に位置する黒海艦隊の拠点、セヴァストポリなどがそれに当たります

バイコヌールに関してはロシアが租借料をカザフスタンに支払うことでロシア連邦宇宙局が現在も使用しています

セヴァストポリはクリミア半島に位置する軍港で、帝政ロシア時代から黒海艦隊の拠点となっていました。
ソ連崩壊時、クリミア半島はウクライナ・ソヴィエト共和国に属しており、
ソ連崩壊後もウクライナに引き継がれたが、軍港機能を移転させられるような場所はなく、
少なくとも今後十年以上は移動できる場所が無いため、
ロシアはセヴァストポリの軍港地区を租借地とし、ウクライナに租借料を支払うことで駐留が認められました。


しかしながら、クリミア半島の人口における多数派はロシア人であり、
1994年、クリミア州議会はウクライナからの独立を決議し、クリミア共和国の独立を宣言しました。
海軍基地をウクライナから取り戻せる機会ですし、この宣言を支持しました。

しかしながら、この頃同様に独立宣言をしていたチェチェン共和国に対して武力鎮圧を行っていたロシアは「チェチェンの独立運動は弾圧するのにクリミアは支持するのか」と国際的非難を浴びたため、クリミアの独立運動への支援を取りやめた。
結果、ほぼ確実に支援してくれると確信していた後ろ盾が無くなり独立の実現が難しくなったために運動は沈静化し、その後ウクライナはクリミア半島を「自治共和国」とし独自の憲法を持つ権利があると認めました。




・天然ガスパイプラインに依存するということ

ロシアが供給する欧州へのガスパイプライン
実線は現在稼働しているもの、破線は計画、建設中のもの


ロシアはソ連時代、ロシアからウクライナ、ベラルーシを経由して東欧各国、終点としては東ドイツとイタリアまで至る天然ガスパイプラインを建設し、
東欧諸国に対する経済支援と、
ソビエトに東欧諸国のエネルギーを依存させることで西側への牽制として格安で天然ガスを供給していました

ソ連崩壊後はパイプラインの権利は分割され、
パイプラインが通る国の国営企業が保有することとなりました。
そして、ウクライナとベラルーシへの天然ガス売却価格は非常に安く抑えられました。

これはロシアから離れるほどパイプラインのコストで値段が上がっていくためで、
ウクライナがロシアから買ったガスがパイプラインのコストを上乗せされてスロバキアへ売却され、
スロバキアは更にコストを上乗せしてチェコへ売るという事を繰り返すわけです。

1990年代、ウクライナはパイプラインからの無断抜き取りと料金不払いを多発させており、
度々ロシアから供給停止されていました。

2004年、ウクライナで親欧米政権が誕生し、ウクライナもEUに加盟するべきであるという議論が出始めると、
2005年、ロシアはベラルーシのパイプラインの権利を獲得すると共に、
ベラルーシに対して低価格の維持を保証する一方、
ウクライナに対し新価格としてそれまでの4倍以上という価格を提示した。
(ちなみに、この新価格は国際相場とほぼ同じです)


当時から現在にかけてのウクライナのエネルギーはほぼ全てロシアからの天然ガスパイプラインに依存しており、
ロシアを裏切ることがあればウクライナはロシアからエネルギー供給の停止や急な値上げを行い
一般市民に直ぐ影響が出るような手段で、制裁を行うことが出来た。

2006年、価格設定等に関する契約がまとまらないことを理由にウクライナ向けのガスの供給を停止。
しかし欧州諸国向けの販売、供給は継続されたが、
欧州諸国向けと同じパイプラインでウクライナに供給していたため
ウクライナはパイプラインからの無断抜き取りを実行。

欧州諸国ではガス圧が低下して大混乱を招き、
最終的に2004年までの価格の2倍で契約が成立して供給は再開された

また、国民がロシアとの関係悪化によるリスクを(身を持って)理解したためか、
2006年初頭には内閣不信任案が採択されたり、
総選挙で親ロシア派の政党が大幅に議席を増やしたりした。

また、ロシアはウクライナだけを干しながら安定して欧州諸国にガスを供給するために、
バルト海の海底を通過しドイツに至るノルド・ストリーム
黒海の海底を通過しブルガリア経由でイタリアやハンガリーなどに至るサウス・ストリーム

この2つの天然ガスパイプラインの建設を急ぎ、
ノルド・ストリームに関しては2011年より稼働している。

ノルド・ストリーム
2011年より稼働中

サウス・ストリームのルート
現在建設中

・東西ウクライナの差

現在のウクライナ騒乱の根本的な原因は、ウクライナ国内の東西差によるものが大きいです。
元々ロシア民族の所有物のようなクリミア半島は別として、
今までの記事でも散々書いてきたように、ウクライナは西と東で民族の割合が違い、
それが原因で100年前のウクライナ人民共和国もソ連に飲み込まれたのです

ウクライナにおいてウクライナ語を母国語とする人たちの割合の地図ですが、

ウクライナ全土の図 色が濃いほどウクライナ語が母語の人が多い

逆に、ロシア語はというと
(ウクライナ語のものと割合と色の関係が違うことに注意)

見て分かるように東側、ロシア国境近くではウクライナ語話者は少なく、
南側の2つの半島、西のオデッサではかなり少なく、東のクリミア半島に至ってはほぼ居ないのです。
言語の差はそのまま人々の間で壁となります。

今一番熱いドネツク州もロシア語話者が75%を占めており、
格安の天然ガスの恩恵を最大限に受ける工業地帯を抱えており、
東部は全体的に工業が発達しています。
それに比べて西部は中心産業が農業で
東西での経済格差は激しく、平均月収の差が東部の州と西部の州で1.5倍ほどあります
平均月収の図
また、西部は首都キエフから北に100kmの所にウクライナ最大のお荷物を抱えています。

チェルノブイリ原子力発電所です
現在のチェルノブイリ原子力発電所
左に「石棺」の上から覆うための「鉄棺」が建設されている
ウクライナはチェルノブイリ原子力発電所の対策に国家予算の1割を使っており、
東側から見れば西ウクライナは完全に「お荷物」なわけです

逆に、西ウクライナとしては東ウクライナが独立してしまうとこのお荷物を抱え、
税収も減って国債デフォルトまっしぐら、緊縮財政になってソビエトもびっくりの苦しい生活が待っています

因みに、ロシアとしては前述のガス料金の未払い分さえ回収できればいいので、
東ウクライナが独立して返済してくれるもよし、独立に失敗しても何かしらの手段で回収できればなんでもいいんです

・2014年 ウクライナ騒乱

2013年、ウクライナのヤヌコーヴィチ大統領は欧州連合(EU)協定調印を棚上げし、
これに講義するため親欧派市民がキエフでデモを開始。

2013年12月1日
キエフにて

これが長期化、過激化して2014年に入る頃には武力衝突を始め、死傷者が発生。

2月、ヤヌコーヴィチ大統領はキエフを脱出し、
翌日議会がヤヌコーヴィチの大統領解任を決議。
暫定政権が成立する。


3月1日にはロシアはロシア系住民の保護を理由にクリミア半島にロシア軍を派遣。
欧米はこれを軍事介入だと非難。
米国はロシアに対し経済制裁の可能性があると警告した。

クリミアでは住民投票が行われ、83%の投票率で96%が独立及びロシア連邦への参加に賛成し、
21日にロシア連邦議会で編入に関する条約が批准され、クリミアとセヴァストポリはロシア領となった

その後、ドネツク州等で親ロシア派がデモを行い、
武装した新ロシア派が市庁舎等を占拠、
「ドネツク人民共和国」「ハリコフ人民共和国」「ルハンシク人民共和国」の独立を宣言し、
ドネツク州では5月11日に自治権強化の是非を問う住民投票を実施。89%が自治権強化に賛成するという結果になった。

ウクライナ暫定政権はこれらの新ロシア派の行動を「テロ行為」とし、
「対テロ作戦」としてウクライナ軍を派遣するも、
住民がウクライナ軍の行動を妨害するため道路で座り込みを行い、武装解除し引き返した。
果てには装甲車ごと新ロシア派に寝返る兵すら出てくる始末。
どっかの革命で同じようなことがあった気がしますね

やる気のないウクライナ軍


他にも、オデッサでウクライナ軍兵士が武装解除の説得をしようとした非武装の市民を射殺してしまったりして混乱は悪化するばかりです。

現在は戦闘が可能な部隊がドネツク州の親ロシア派と交戦していますが
市民に支持されているのは親ロシア派のようです。
ドネツク州で火力支援を行うMi-24ハインド


・ウクライナ騒乱に対する各国の思惑

ロシア

ロシアの目的はクリミア半島及びセヴァストポリの確保、
及び未払のガス料金回収です(因みに日本円で1.6兆円ほど)


クリミア半島が騒乱に巻き込まれた原因は単純に
「ソビエト時代によく分からない理由でウクライナにクリミア半島を渡しちゃった」事に他なりません

また、クリミア半島はロシア帝国が併合し黒海艦隊の拠点をおいた頃からロシア人の数が多く、
現在でもロシア人が人口の半数以上を占めます。

更に、クリミア半島、その中でもセヴァストポリはロシア/ソビエト海軍黒海艦隊の拠点であり、
ロシアの黒海における重要な都市です。

セヴァストポリをロシアが利用できるからこそロシアは黒海においてほぼ絶対的とも言える制海権を持っているわけで、
ウクライナやその他の黒海沿岸国家に対して圧倒的な戦力を保持する事ができるわけです

逆に言えば、セヴァストポリにおけるロシアの権利がなくなってしまえば
ロシアは黒海におけるあらゆる権利を失うことに他なりません
黒海にも地下資源が眠っていると言われていますし、
国際的非難をいくら浴びようとも軍事行動を起こしてでもセヴァストポリだけは確保しなければなりません

また、南オセチア紛争(2008)でロシア軍とグルジア軍が交戦し、
再び南オセチアに居る非グルジア系民族を弾圧した場合、
ロシアは再びグルジアへ介入するものと思われます

ロシアからグルジアへ向かう際のルートは貧弱で、待ち伏せを受けやすく補給に不安が残ります。
そのため、海上からの輸送、補給ルートが必要になるわけですが

セヴァストポリを失うということは、これらの補給ルートも失う可能性があり、
グルジアが調子に乗って何かやらかすかもしれません。

その場合、ソチリンピック会場のすぐ近くを装甲車が歩兵を乗せて陸路でグルジアに向かうという
笑えない状態になるわけです。

つまるところ、セヴァストポリはロシアの黒海戦略の中心であり、心臓部なわけで
そんな場所を国際社会に非難されたからと渡すとは到底思えません

今後、ロシアとしては何かしらの条件でウクライナにクリミアの編入を認めさせるつもりだと思われます
未払のガス料金がチャラだとか、ガスが一定期間無料とか…

因みに、ウクライナがロシアのガス依存から脱却する場合、多大な出費が発生し、
下手したらウクライナ経済が死にかねません。
(ロシアから買わない場合、LNG施設を一つも持たないので建設費が嵩む
その金を誰が出すかといえば欧米が出してくれるらしい。本当かは知らないが

原子力発電を導入しようものなら更に金はかかり、その他の化石資源でも同様である)


逆にロシア的にはウクライナが買わなかったところで欧州が買ってくれるので何の問題も有りません。
EUが経済制裁で買わなくなる可能性もありますが、
その場合欧州の一般市民にも影響が出て国民がロシア支持になりかねません

特に東欧はロシアのガスに依存しているので死活問題です。

ロシアはウクライナ債券を多量保有していますが、
仮に東部州が独立した場合、お荷物の西部だけでは金を生み出せません。
そのため、諦めているか
東部州を併合してそこの税収から回収するかなどを考えていると思われます

東部州が独立に失敗した場合でも今までと変わらない計画で回収は出来るでしょうし。



EU・米国

欧州連合は連合の勢力圏拡大とロシアの影響力低下を狙っているものと予想されます

あと、ウクライナは多額の負債(しかも外貨で)を抱えており
これを破綻、またはそれに近い状態にさせて緊縮財政を敷き、
債券を回収するつもりかもしれません

そのためには金を生む東部州が必要なので
必死で独立を妨害しているわけです。
昨日のG7(ロシア抜き)での合意っぷりもなにかありそうで嫌ですね

そもそも、本気で金を出す(というかIMF経由で貸す)つもりがあるのか分からなくなってますが…


今後の可能性

東部州を再確保できるかどうかは未だ不透明です。なんせ戦闘は始まったばかりですからね
ただ、市民の支持もあるので親ロシア派が勝利する可能性が高いと自分は考えています

・東部州を確保できなかった場合
東部州はロシアに併合、または新たに国としての機構を持ち実質的な独立。
西部州は不履行不可避です。
この場合、欧米側は今までの経済支援を含めて大損こくことになる。
1.7兆円も支援しておいて回収できないわけですから(日本は1000億円出しました)
その後は自分には予想しかねます。

・東部州を再確保出来た場合
緊縮財政でウクライナ国民の生活は厳しくなるかも。特に東部州は。
それが原因で再び混乱を生む可能性高し。
結局国として分離しないと争いは再び発生すると思われます

・ロシアが東部州独立運動の後ろ盾をやめて、代わりにクリミアの併合をウクライナに認めさせた場合
新ロシア派の活動は一気におとなしくなり、独立運動は消えます。
しかし、やはり緊縮財政→不満→騒乱ルートが見えています


どんな結果になっても禍根は残りますね確実に

・最後に

長々と続きましたロシアとウクライナシリーズ、これにて完結です。
4月11日からなので、ほぼ2ヶ月?
後半1ヶ月はリアルの方で時間取られて書けませんでしたがとりあえずこうやって完結しました。

このシリーズで書いた文字数は4万文字くらいあるようです。ひえー

今後更新ペースは良くて週一、悪けりゃ月一レベルになるかもしれませんが
まだやめるつもりはないです。一応。


また、記事を書きながら思ったことを幾つか。
まず、この問題は調べていくと「親ロシア派が正しい」と考えるようになりました
今回欧米諸国臭すぎですよ。特にクリミアに関しては。
そもそもロシア帝国のモノで、ロシアの裏庭みたいな場所なんだからねぇ…

当然、国際法的にどうかと言われれば怪しい部分がありますが、
東部州とクリミアに関しては住民の支持が厚いため、ロシア有利ですね

そもそも100年前にウクライナ人民共和国が失敗した理由から学んでない気がするし、
ウクライナの国境がおかしいんですよそもそも。

帝政ロシアの時の内部的な境界線をそのまま使ってるし。

まあ今回はこのへんで。
次回は英国面とか息抜き系の記事になると思います


Monacoin:MJnb1JP4sAtbBKGwDXi1ZzLBAoh7cCQmy5




コメント欄で質問など書いていただければ分かる範囲で答えます。